小林老師 2006年2月台湾台北市にて指導されました

台湾の地でも最高峰の遺伝子が根付こうとしている!!

その模様も含めてお知らせします。

台湾の通備門下生への指導の合間に演武をする小林正典老師

通備門の起式「三盤落地」により運気させて気を丹田まで落とし満身の気力を充満させる。

今回が中国武術の本場台湾での初めての指導であり、しかも将来の台湾武術界を背負っていく青少年の前での演武なので、いつもより力が入った演武だったという。

台北の地で馬賢達老師直伝の通備武術を指導されている李唐老師が門下生の皆さんに小林老師を紹介されているところ

本来は2006年2月に馬賢達老師の来台の予定であったが、政治上の理由により延期する事となった。いつになるかは未定。

今回は李唐老師のご厚意により貴賓として小林老師を迎え入れてくだされたとのこと。李唐老師非常感謝!

この時の李唐老師の説明を含めて門下生の皆さんは小さい子までお喋りをせずに老師の言葉を静かに耳を澄まして聞いているのだ。

台湾では中国武術は国技であり、文化だけでなく、中華民族の精神の象徴といってもいいだろう。

李唐老師は武術の指導を通して特に青少年の育成に努めている熱心な教育家でもある。

台北の地で馬賢達老師直伝の通備武術を指導されている李唐老師が門下生の皆さんに小林老師を紹介されているところ

本来は2006年2月に馬賢達老師の来台の予定であったが、政治上の理由により延期する事となった。いつになるかは未定。

「八極小架」で強い足腰と発勁の基礎を養う。

現在の中国武術の至宝 馬賢達老師は若い頃に全国規模の大会で多くの達人を倒し、全国に勇名を馳せた。今では中国武術十大名教授であり、また最高段位九段をも授かり、人によっては人間国宝と呼ばれているほどの達人である。

その馬賢達老師の武術が今台湾で普及され、徐々に浸透され始めているのはご存知か?今回長年馬賢達老師に師事され、日本で馬氏通備武術を指導されている小林正典老師が台湾まで飛んで指導に行かれました。その模様を紹介する。

身体を最大限に開き切り、急激に閉じる事によって満身の力で発勁を打ち出す!

劈掛拳の基本打法の一つである連環単劈手を指導している小林正典老師

馬家独特の身体を弛めてからの伸縮運動により猛烈な発勁を放つ!!

正しいカリキュラムのもとで反復練習すれば出来るようになるのだ。師からの口伝も重要であるのは言うまでもない。

ブゥーンと小林老師が発勁を放った音で一緒に動いていた門下生の子供たちは思わず途中で動作を止めてしまい、小林老師の動きを見ていたという。

通常中国武術では「立身中正」による姿勢をキープしながら拳や腿を打ち出すが、中国武術最高峰通備武術はより速く、合理的に相手を打ち倒すためにその枠をはみ出して動く伸縮自在の武術である!!

神槍 李書文は黄四海と師叔 張景星から八極拳を学んだ後、小柄な李書文は接近短打であり剛の拳法である八極拳では実戦上において不利と悟り、当時の劈掛拳の代表人物である黄林彪と師兄 馬鳳図から劈掛拳を学んだ。

それにより八極の“剛 短距離”と劈掛の“柔 活 連打 遠距離”結合させ、さらに李瑞東から金剛八式と太極拳等を学び、完成させたのである。

この事は日本ではまだあまり知られてないが、今中国では通説となっているのは言うまでもない!日本ではなぜか・・・。

撲掛掌の示範をする小林正典老師

馬氏通備武術は身体の脊髄を弓の弦と例えており、こうした身法を伴って弓を放つように発勁を放つ!!

一見複雑そうに見えるが、正しい口伝を受けて初めて体得できるのだ。

小林老師の一つ一つの動きを逃さないように見つめる門下生の眼は素晴らしい。

中国武術は中華民族の誇りであり、子供たちでも誇りを持って練習に向っているのだ。中国武術の継承はまさに師と徒弟との相互関係である!

通備門に伝わる気功をおこなう門下生のみなさん

子供の頃から正しい練功を重ねる事により強靭な精神と肉体、そして優れた武術家を育成していけるのだ。

通備門独自の気功法は独特の胸腹の凸凹運動による身法とを協調しながら気を練っておこなう。

ようするに呑吐の動きである。その動きを取り入れて練ることにより、心肺功能の強化、体内の毒素排除、体質改善、免疫力の向上に繋がっていくのだという。

散手の指導もされた。

馬鳳図、馬英図、馬賢達と全国に勇名を馳せた名人を送り出した通備門独自の散手であり、現在式の散打とは違い通備門の実戦技法から成り立っているのだ。

こうした散手の練習は多少の体力を求められるが、上述とおり通備武術は開合呑吐から成り立っており、正しい身法練習を行う事により呼吸機能も自然と高まっていき、散手を伴った練習により強い体力と精神力がつくといった練習体系がある。

子供たちや初心者の人たちにはまずは伸縮運動を伴った進退の攻防から要求される。子供たちの眼は真剣だ!

李唐老師の厳しい視線の下、通備腿法をおこなっている門下生のみなさん

基本功こそ強くなれる秘訣である。みなさんは同じ基本動作でも繰り返し集中しておこなう。強くなりたいという気持ちがひしひしと伝わってくる。

散手といった技撃を主にやりたい人はこれらの腿法を熟練しなければいけないのだ。

台湾では今まで戳脚は伝承がなく、現在台湾で本格的に戳脚を教えている所は李唐老師の武館だけである。

とても珍しい武術なのでみなさんもくもくと腿法の練習を取り組んでいる。

短兵の基本練習

短兵とは剣や刀等の技法を用いて実際に打ち合う競技である。やり方は簡単で老若男女問わず護身として学ばれている方が多い。

小林老師の師父 馬賢達老師は1953年に全国の各地区のチャンピオンが集まった総当りリーグ戦の中で争い、無敗の記録により優勝を果たされたのだ。

歩を進めながら前進し突いたり、下がって防御したりする練習を繰り返し行う。

台湾の通備門の門下生のみなさんは短兵や散手といった打ち合ったりする練習が好きだ。

中国武術の継承を目指して日々繰り返し鍛錬を行っている。

練習を終えてから小林正典老師と記念撮影

これらの青年や子供たちの中からきっと素晴らしい武術家を輩出していくのだろう。今後の小林老師と李唐老師のご活躍が望まれる。

小林老師の右隣に白服で座っているのが中華民国国家級教練裁判 張中敏老師(高道生系蟷螂門)。李唐老師の好朋友である。

小林老師の演武を見て「是非また見てみたい」と何度も称えられた。

小林正典老師の来台のお礼にと劈掛拳の十二打手を演武してくれた陳火召明老師

陳老師はかつて馬賢達老師の弟 馬明達老師のもとで通備武術を学ばれておられた。

十二打手とは十二個の劈掛拳を代表とする招法を集めて組合せて套路にしたものである。

馬明達老師のところでは十二打手が基本拳路として伝わっている。

同じ兄弟でも継承者の考えの違いにより練習体系が若干異なってくる部分がある。

陳老師は通備武術を学ぶ前に韓景堂系統の少林長拳長年修行されており、少林門では李唐老師の師兄にあたる。

今回は台湾で指導されることになった小林老師の宿舎まで毎回足を運ばれ、迎えに行かれたという。陳老師非常感謝!

最後の日の晩は台湾の通備門の重鎮のみなさん一同が集まって検討を称えあったとの事。

小林老師の左隣が張幼傑老師、そして右端に立たれているのが馬明達老師直伝の武術を台湾で指導されている謝仁傑老師。

間違いなく台湾では通備の遺伝子が受け継がれようとしている!!日本の通備門との交流戦も行う予定である。

台湾通備との交流戦強化予定選手一覧

岡本(東京)、西田(東京)、鈴木(東京)、境田(中国四国 回族)、森重(中国四国)、片岡(中国四国)、佐々木(九州)以上の他に山岸清信(56歳 東京)も入る予定です!

※今現時点の予定選手です。練習内容によっては他の人と変わる事もありうります。

正直まだまだ交流戦をやれるぐらいの人材が足りません!

初心者の人やこれから始められる人も頑張って交流戦に参加できるようにしましょう!

急遽交流戦強化予定選手募集中です!

今は部外者のあなたでもこれから通備武術を鍛錬しながら本場中国,台湾の人たちと腕を磨きあってみませんか?

中華通備武学協会

台湾でも通備拳が学べます!!

台北市崇徳街38巷7号4F 李唐老師

TEL 886-2-26629758 / 携帯 886-911-332045

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